橋本病と告げられたA子さんの体験記
ここでは実際に橋本病と診断されてから妊娠、出産、育児。
そして社会復帰されるまでの過程を体験された、A子さんの日記と記録をもとに橋本病との向き合いかたを紹介します。
現在、同じような状況、環境に置かれているかたは参考にしてみてください。
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ツイート橋本病の体験記記事一覧
結婚して5年目になります。スーパで週二回、パートとして働いています。子どもはいません。避妊していませんが、ここ数年生理不順の状態なので妊娠しにくいのかな?と勝手に解釈して、とくに産婦人科を受診するでもなく成り行きに任せていました。それよりも気になっていたのは、生理不順になったのと時を同じくして身体の異常な冷えや皮膚の乾燥、それにむくみでした。冷え症にでもなったかと思い、下着から暖かくする工夫をした...
そこで再度、血液検査をおこない超音波の検査もしました。検査自体はすぐに終わり、結果は橋本病で甲状腺機能低下による症状が現れているとのことでした。橋本病という病気も、甲状腺機能低下の状態がどのようなものなのか全く知識がなくただ茫然としていると、先生が甲状腺の仕組みや、今わたしの体の中で起こっている状態を説明してくれました。「不足しているホルモンを補うことで症状が改善し、社会生活も普通に行なうことが出...
チラージンを服用し始めて3ヶ月ほどであれほど悩まされていた症状がぴたりとおさまりました。月に一度の血液検査でもホルモンの数値が正常範囲内に入ったと告げられ、ホッとしました。婦人科のほうの受診も3か月に1回続けていますがわたし達夫婦は不妊治療は行なわないことにしていたので、基礎体温を見てもらいアドバイスをうけるというシンプルなものでした。甲状腺ホルモンの数値が改善された影響か今までは2日間ものすごい...
安定期から後期のあいだ通常の妊婦さんと同じように妊婦検診を受け、母親学級を受講しました。チラージンを服用し月に一度の血液検査で甲状腺ホルモンの数値を確認しながら、異常なくすごせています。どんな妊娠にも100パーセント安全はありません。私のように持病やリスクを抱えている妊婦でもありがたいことに妊娠中大きなトラブルなく過ごせることもあるし流産や早産の危険を経験することもあります。チラージンの量を自己判...
何とか無事に出産を終え、退院する今後の生活に関する様々なアドバイスと注意点を説明されました。橋本病と診断を受けた場合の妊娠は、胎児がお腹にいる時よりも出産後のほうが甲状腺機能低下の症状が出やすいとのことでした。何故だろうと不思議に思いました。胎児といういわば「異物」が入ってきたことに対してつわりが起こったり身体が過剰に反応するのであれば妊娠中のほうが橋本病の自己免疫反応も強いのではないかな、と単純...
甲状腺機能低下症で橋本病を患っていますが妊娠前から服用している、チラージンで補ってきたことで、妊娠も出産も通常と変わりなく経過することが出来ました。ただ、産後は甲状腺のバランスが安定せず、子どもが4ヶ月になったあたりで甲状腺機能亢進のほうに転じ、チラージンの補充をやめて様子を見ることになりました。そして1ヶ月後の血液検査では「数値、だいぶあがったね。体調はどうでしたか」と結果に対して厳しい状況が判...