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バセドウ病の治療〜薬物療法〜

現在、バセドウ病治療は「薬物治療」・「放射性ヨード治療」・「手術治療」の3の方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあります。自分に合った治療を選ぶことが重要です。

 

主治医からしっかりとインフォームドコンセントを受け、納得してから治療に臨みましょう。
バセドウ病の治療はほぼ全て、薬物療法から治療を開始します。

 

メリット

年齢制限が無く妊婦でも治療が可能であり、外来通院で治療を実施することができます。

デメリット

副作用があり、治療期間が長い。症状が改善した後も治療を続けなければなりません。

 

日本では、バセドウ病の治療として、まず抗甲状腺薬による薬物療法を開始します。
この薬を飲むことで、過剰に作られる甲状腺ホルモンを
それ以上作らないようにし、ホルモンバランスを整えます。

 

甲状腺ホルモンが整えられることで、血液中の自己抗体も正常値へと戻ります。
現在、抗甲状腺薬としてチアマゾール・プロピルチオウラシルの2種類が使用されています。

 

薬による治療はしっかりと飲み続けることで、約2ヶ月で症状が軽減されます。
抗甲状腺薬は忘れずに内服することで、高い効果が得られます。

 

TSH(甲状腺刺激ホルモン)の数値が、正常値範囲になると薬を減らしていきます。
検査の結果が良い状態が続くことで、薬の服用をやめることもできます。

 

自分で判断せずに、主治医の指示に従いましょう。

 

薬の副作用は、薬物治療開始5日後から3ヶ月以内に
出現することが多く、まれに数年後にあらわることもあります。

 

抗甲状腺薬の副作用

突然の高熱、喉の痛み、体がだるい
これらの症状は、薬によって白血球の中の顆粒球が減少し、起こる副作用です。

 

顆粒球減少症状は、風邪に似た症状のため見逃しやすいのですが、、
その状態で抗甲状腺薬を飲み続けると生命に関わるため、
すぐに受診し内服を中止する必要があります。

 

顔や白目の部分が黄色い。
黄疸といい、肝機能障害によって引き起こされる症状です。
バセドウ病によって肝機能が悪くなる方もいます。
また、抗甲状腺薬の副作用によっても引き起こされます。

 

こむらがえり
抗甲状腺薬を開始してから初期の頃に起こることが多く、
薬の量を調整する必要があるため医師に相談しましょう。

 

血尿・タンパク尿
薬を飲み始めてから数ヶ月後から長期薬物治療を続けている方に、
ごくまれに血管炎症症候群が見られます。
関節の痛みや、尿の色が濃くなった場合は受診が必要です。

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