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橋本病の原因
甲状腺ホルモンが減ってしまう病気の代表が、橋本病ですね。
自己免疫反応に異常が生じて起こりますが、遺伝や環境との関係もあると考えられています。
橋本病で起こる免疫反応の異常のしくみ
- 何らかの原因で自分を攻撃する抗体ができる
- 抗体が甲状腺を攻撃し、甲状腺に炎症を起こす
- 炎症により甲状腺ホルモンの分泌が減る
バセドウ病と同じく、甲状腺だけを標的とする自己免疫反応で起こります。
同じ甲状腺を標的とした自己免疫疾であっても、一方のバセドウ病では甲状腺機能が亢進しますが、もう一方の橋本病では甲状腺機能が低下します。
症状が異なるのは、自己免疫反応で標的となる部位が違うためです。
バセドウ病では甲状腺の濾胞細胞というところにある、甲状腺刺激ホルモンの受容体が。橋本病では甲状腺の細胞内にあるたんぱく成分が、自己免疫の標的となります。
甲状腺内のサイログロブリンやペルオキシターゼといった、蛋白質に対するそれぞれの自己抗体ができ、甲状腺だけを破壊するのです
甲状腺では、いきなりホルモンの合成や分泌がストップすることはありません。
炎症が進むうち、甲状腺細胞の破壊のためにホルモンがつくられなくなり、徐々に機能低下の症状が出てくるのです。
遺伝や環境との関係
詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、甲状腺機能が亢進するバセドウ病と低下する橋本病には、共通の遺伝性の因子や環境因子があるのではないか?と考えられています。
橋本病の人には、血縁者にバセドウ病や橋本病の人がいるケースがよく見られます。
ただ、橋本病は体質があっても、症状が現れにくいため気づかないケースもあると思われます。
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