橋本病患者が生活上で気を付けて欲しい4つの注意点
橋本病の症状と上手につきあっていくために、下記のようなことに注意しましょう。
- 規則正しい生活をする。
- 食事はカロリーを抑え、ヨード食品を取りすぎない。
- 禁煙をする。
- 精神的ストレスを避ける。
規則正しい生活をする
橋本病の人は、「元気のもと」である甲状腺機能が低下しているため、だるくて何もする気が起こらず、いつも眠くて昼間から横になったりしてしまいがちです。
人間の体には「体内時計」が備わっています。
体内時計は自律神経やホルモン分泌などもコントロールしているため、このリズムが乱れると自律神経やホルモンの働きも乱れます。
不規則な生活をしていると抗甲状腺薬を飲んでも効果もあがりにくく、症状も改善しません。
橋本病では、運動制限は必要ありません。
体を適度に動かすなどして、メリハリのある生活をすることが大切です。
食事はカロリーを抑え、ヨード食品を取りすぎない
橋本病の人の食事は、カロリーを抑え気味にすることがポイントとなります。
甲状腺ホルモンが低下していると、代謝が低くなるため、あまり食べていないのに太りやすくなるからです。
昆布などのヨードを含む食品を多くとりすぎると、甲状腺が腫れたり、甲状腺機能低下症になる場合があります。
また、便秘になる人も多いので、食物繊維を含む食品を多くとることも大切です。
禁煙をする
喫煙が甲状腺の病気に大きな影響を与えることは、様々な研究で明らかになっています。
タバコの煙に含まれる、化学物質であるチオシアネートには、甲状腺がヨードを取り込むのを妨げる作用があります。
そのため、甲状腺ホルモンがうまく作られなくなり、甲状腺の機能が低下しやすくなります。
精神的ストレスを避ける
甲状腺ホルモンは、脳の細胞がよく働くように作用するものなので、橋本病になると、体だけでなく心の活気も失われうつ傾向となる人も多くいます。
精神的ストレスが多いと、さらにその傾向が強くなりがちです。
精神的なストレスを極力少ない生活とするのが望ましいです。