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バセドウ病の原因

バセドウ病は、血液中の甲状腺ホルモンの量が多いために発症すると考えられています。

 

甲状腺ホルモンが多く分泌される理由として、本来ならば私たちの体を守る役割を
担っている自己免疫が、甲状腺を攻撃することにより、
甲状腺が刺激されホルモンを大量に作り分泌してしまうのです。

 

自己抗体(免疫)の働きとは本来、体内に侵入したウイルス等から体を守ることが役割です。

 

しかし、何らかの理由により臓器を異物と認識し、誤って攻撃をしてしまうことがあります。
その原因はまだ解明されていませんが、自身の免疫が自分の体を
攻撃することを、自己免疫疾患といいます。

 

バセドウ病は過剰に作られた甲状腺ホルモンによって、
身体の中でさまざまな支障が引き起こされる、自己免疫疾患の一つです。

 

バセドウ病のメカニズム

体内で甲状腺に対する自己抗体(甲状腺を攻撃する免疫)TSH受容体抗体・TRAbが作られます。
この抗体により、甲状腺の働きが活発になる場合と、低下する場合に分かれます。

 

バセドウ病は、甲状腺の働きが活発になり、甲状腺ホルモンが過剰に作られることによって発病します。

 

ウイルスなどのことを医療用語で「抗原」と言い、
ウイルスから体を守る免疫の働きをする物質のことを「抗体」と呼びます。

 

バセドウ病と遺伝の関連性

自己免疫疾患の一つであるバセドウ病は、遺伝とのかかわりも深いと考えられています。
バセドウ病になりやすい体質は、遺伝することが分かっています。

 

しかし、親がバセドウ病だからといって必ずしも子どもに遺伝し、発病するとは限りません。

 

甲状腺の場合特例を除き、原因となる遺伝子は数種類あると言われ、
年齢・環境などのさまざまな条件が重なったときに、発病すると考えられています。

 

一卵性双生児の場合では、一人がバセドウ病を
発病したとしても、もう一人が発症する確率は約35%です。

 

病気になりやすい遺伝子を持っていたとしても、
それだけでバセドウ病になることは極めてまれなケースと言えるでしょう。

 

バセドウ病を引き起こす環境的な原因

遺伝に並びバセドウ病の原因である自己抗体に、
強い影響を与えると考えられているのが、環境的な要因です。

  • ウイルス感染
  • 花粉症やアレルギー
  • ストレス
  • 喫煙
以上の環境因子が加わり、免疫系に異常をきたしたときに、自己抗体が作られると考えられています。

 

特に喫煙は、バセドウ病の3つの特徴一つの症状である眼球突出を重症化させる原因になるため、
喫煙者はすぐに禁煙することが必要となります。

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