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バセドウ病の検査

バセドウ病の初期症状としては、胸がドキドキする。
食べているのに痩せてしまう。疲れやすい。手や足が震える。

 

熱くないのに異常に汗が出る…。など症状だけではバセドウ病だとは判断できません。
そのため、バセドウ病であると診断を受けるためには、病院で検査をする必要があります。

 

検査の種類

主な検査は3種類です。

  • 血液検査
  • 組織検査
  • 画像検査
血液検査

血液中の甲状腺ホルモンの量を調べます。
甲状腺ホルモンには、T4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)の2種類があります。

 

血中ではこの2種類はトータルT4・トータルT3と呼ばれ、
タンパク質と結合しているためホルモンとして働けない状態になっています。

 

検査ではタンパクしつと分離し、ホルモンとして働けるようになった状態をフリーT4・フリーT3と呼びます。

 

検査ではフリーT3・T4の値を調べます。
血中でのフリーT3・T4の数値が高ければ甲状腺機能亢進症、低ければ甲状腺機能低下症と診断できます。

 

甲状腺ホルモン機能検査基準値

T4(サイロキシン)・・・・0.70〜1.70g/dl
T3(トリヨードサイロニン)2.2〜4.1pg/ml
血中のTSH(甲状腺刺激ホルモン)を調べます。

 

TSHは脳下垂体から分泌されるホルモンで、T4・T3のバランスをたもつよう調整する役割を担っています。
そのため、T4・T3が多く分泌されるバセドウ病では、TSHは検査で測定不可能なほど数値が低くなります。

 

甲状腺刺激ホルモン機能検査数値

TSH(甲状腺刺激ホルモン)0.35〜3.80μU/ml
バセドウ病は自己免疫疾患であるため、血液中の自己抗体を調べます。

 

代表的な自己抗体は・TSH受容体抗体(TRAb)・
抗サイログロブリン抗体(TgAb)・抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPOAb)の3つを調べます。

 

甲状腺の自己抗体検査基準値

TSH受容体抗体(TRAb)・・・・1未満
抗サイログロブリン抗体(TgAb)・40以下
抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPOAb)50以下

 

組織検査

甲状腺に腫瘍ができている場合は、良性であるか、悪性であるかを調べる必要があります。

 

詳しく検査するためには注射器を部位に刺し、細胞を採取します。
時間は数秒で終了し、痛みもほとんどなく麻酔も必要りません。

 

画像検査

腫瘍の大きさや形・性質・内部構造・血液の流れなどを調べます。
甲状腺の腫瘍を診断するうえで、非常に大切な検査です。

 

・超音波(エコー)検査
小さなしこりも見つけることができます。
5分程度で検査することができ、繰り返し検査できるため一番多く実施されています。
・シンチグラム写真
・MRI・CT・X線

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