バセドウ病の全身症状
バセドウ病にはメルセブルグの三主微である、
頻脈・眼球突出・甲状腺浮腫以外でも、さまざまな全身症状が現れます。
それは甲状腺ホルモンが全身の臓器に影響を与える臓器だからです。
バセドウ病による全身症状
高血圧
バセドウ病が原因で、血圧が高くなることがあります。
一つの特徴として、最高血圧値は高くなりますが、最低血圧は下がります。
そのため最高血圧と、最低血圧の差が大きくなります。
疲れやすい
個人差に関わらず、バセドウ病を発症した方が訴えられる症状です。
内臓を活発に動かすように甲状腺が呼びかけるため、体は常に過剰に働いている状態にあります。
そのため、特に運動した自覚がないにも関わらず、体は疲弊しているのです。
痩せる
代謝が促されるため、カロリーの消費が激しく食べても食べても
カロリー補給が間に合わないため、痩せてしまう方が多いのです。
まれに食欲が増し、太る人もいます。特に若い女性は太る傾向があります。
下痢
腸の動きも活発になるため、下痢を引き起こすことがあります。
筋力低下
おしりや太ももなどの大きな筋肉が弱くなり、しゃがみ立ちなども難しくなります。
手足の震え
バセドウ病患者の、70〜80%の人に見られる症状です。
手足が細かく震え、文字など書きにくくなります。
かゆみ・湿疹
バセドウ病は、皮膚や髪の毛にも特徴的な症状が現れます。
皮膚症状の中ではかゆみの訴えが最も多く、40〜50%の人に見られます。
色素沈着
皮膚がくすんだようになります。メラニン細胞が増え黒くなる場合と、
メラニン細胞がなくなり、白い斑点のようになることもあります。
脱毛
毛が細く薄くなり、赤毛のようになります。脱毛が起こり髪の毛が薄くなることを
心配される方が多くいますが、治療が進むことでもとに戻ります。
爪の変形
爪が伸びるスピードが早くなります。爪の先がギザギザになる、
爪がスプーンのように形に変形することもあります。
月経不順
バセドウ病の、20〜30%の女性患者は月経不順が見られます。
イライラや早口になる
バセドウ病は、体だけではなく精神や行動にもさまざまな影響を及ぼします。
精神がたかぶるため、興奮しやすく短気になります。
学習力の低下
子どもでバセドウ病を発症した場合、
身長は伸びやのですが、精神面や行動面に強い影響が出ます。
落ちつきがなく、集中で着ないため学習力が落ちてしまいLD(学習障害)や、
ADHD(多動性障害)と間違われることもあります。
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