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バセドウ病の代表的な症状

バセドウ病とは、甲状腺が自己抗体により刺激され、
過剰にホルモンを分泌することにより引き起こされる自己免疫疾患です。

 

バセドウ病にはメルセブルグの三主微と言われる、
代表的な頻脈・眼球突出・甲状腺腫瘍などの症状があります。

頻脈

甲状腺のホルモンには、他の臓器の働きを促す作用があります。
そのため多く分泌されてしまうと、体が過剰に動きすぎてしまいます。

 

運動もしていないのに、甲状腺から働くように指令が来るため、心臓がその指令に従い、
まるでずっと運動しているように働き続けるため、安静にしていても脈が速くなります。

 

脈が速くなることを頻脈と言いますが成人の場合、安静時の正常な1分間回の脈の回数は
50〜70回であり、1分間の脈が100回を超える場合は頻脈と定義されています。

 

眼球突出

文字の通り眼球が、出目金のように突き出てくる症状です。
まれにメガネをかけたときに、レンズに眼球が当たるほど突出する場合もあります。

 

欧米人によく見られる症状ですが、日本人ではバセドウ患者10人のうち、
症状が表れるのは2〜3人程度です。

 

なぜバセドウ病によって眼球が突出するのか、その原因は確定されていませんが、
眼球周囲の筋肉や組織が自己抗体によって攻撃され、
炎症を起こしてしまうからではないか?と考えられています。

 

眼球突出のメカニズムはま解明されていない部分が多くありますが、一つだけはっきりと解っていることがあります。

 

それは喫煙との関係性です。
喫煙者ほど眼球が突出する割合が非喫煙者と比べて、非常に高いことが解っています。

 

甲状腺腫

バセドウ病患者のほとんどに見られる症状です。甲状腺はのどぼとけの下の方にあります。

 

チョウが羽を広げたような形をしており、バセドウ病が原因で
甲状腺が腫れる場合では、左右対称腫れていきます。

 

首と鎖骨の付け根部分に不自然な膨らみがある場合は、甲状腺腫である場合が多いです。
若い時に発症した人ほど、大きく腫れる傾向にあります。痛みなどの症状はありません。

 

その他にも、高血圧や倦怠感、動悸、手指が震えるなどの症状があり、
一つの症状だけでは他の病気と誤診されてしまうことがあります。

 

発症の男女比では、女性の方が男性の4倍の確率で発症します。
しかし、約50前と比べると男性のバセドウ病患者は近年増えてきています。

 

妊娠時にバセドウ病を発症すると悪化しやすいため、妊婦では特に注意すべき疾患と言えるでしょう。

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